[ WAX、ツリーを吹く ]
WAXUではワックスを銀に置き換える方法を紹介しました、WAXVでも方法は同じなのですが、大体は単体ではなくツリーといわれるテクニックで一度にたくさんのワックスをふきます。手作りアクセサリーやインディアンジュエリーなどではあまり使わない技法でですが、シルバーアクセサリーでは常識ですよね。ここで紹介しているツリーは小さめだけど、シルバーリングだけの巨大なものは30センチほどの高さになり相当な数(というか重さ)のワックす型をいちどに吹けてしまいます。
ゴム型を使う
WAXVは一度にたくさんのキャストをまとめてふいてみよう、なのでゴム型は欠かせません、まずゴム形から必要な数のワックスを作り出しましょ、
埋没セット
WAXUと同じですが、ゴム台とフリスコ、スパチュラ、そしてアルコールランプはやはり必要なものです、
WAXツリーを作る
いくつものワックス型を一変に吹けるようにします、木の形に似てくるので”ツリー”といいます、このツリーの作り方にもかなりのテクニックを要します。
活性剤を塗布
ワックスはロウなので、水分とあまり愛称がよくないのです、そこで表面活性剤という(ま、アルコールみたいなものですが)ものを使ってなじみやすくするのです、
WAXツリー
今回は5つのツリーを作ってみました、(このツリーの高さは10センチほどですがこれを商売としている業者さんのは30センチぐらいあるものもあります。)
埋没剤
埋没剤はその粉末の細かさにより、”代一次埋没剤”と”二次埋没剤”に分けます、ワックス型に直接塗布するときは当然代一次埋没剤を使います。
保護されたツリー
Uで説明したように、ワックス型に代一次埋没材を塗っていきます、全体でこんな感じになるのですが、時間がかかるのがちょっとつらい。
ツリーとフリスコ
既成のフリスコサイズが小さな時は、ステンレスの管を好みの長さで注文してみるのも良い。坩堝との関係でバランスが崩れるとうまくふけない事もある。
埋没液を作る
埋没剤の練り方は、スプーンなどで、背の部分でラバーに押し付けるようにします、内包する空気を押し出すことが出来ます。気泡は一番の大敵です。
埋没
流し込むときも、慎重にします、そうです、気泡だけはさけなければなりません、仕上がりに気泡で出来た銀の塊をとるのは面倒というかむなしいので。
炉
WAX Uと違って今回は少し大きめの炉を使います、温度も安定します。
炉(2)
焼成する時間は、なるべくゆっくりのほうがよいと思います、最初に温度を上げすぎると、ワックスが沸騰して埋没剤の表面を荒らしてしまいます。
酸素バーナー
火力の点で、都市ガスやプロパンガスでは火力に寂しさを感じますので、大量にシルバーアクセサリーがほしいときは(ふくとき)酸素バーナーを使います、
遠心鋳造(T)
フローポイントとは銀が完全に溶けてクルッと丸まった瞬間のこと、このとき一気に遠心鋳造機を回転させるわけです、長々火をかけすぎると酸化してしまう。
ワックスの技法というのはとても簡単なのでシルバーアクセサリーの
入門として誰でもすぐ始めることが出来ます、(インディアンジュエリーなどではあまり縁がありませんが)、このページで紹介しているシルバーアクセサリーのデザインはこれが一点ものの作品というわけではなく、これを元にゴム型や、鋳造を経て1つの工程を説明していこうという目的でこのページを作ってみました、当然WAX2、WAX3、と続いていきます、誰でもこのページを見て、で!これをシルバーに変えるのは?という疑問にはWAX2、で紹介します、また、蜜蝋に関しては、メイキングプロセスで蜜蝋だけのページを作りますので、待っていてください。
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