アメリカインディアンとトルコ石、シルバーアクセサリーのニズム

北米ターコイズ鉱山マップ

アメリカインディアンのトルコ石

1492年、新大陸を目指すコロンブスはアメリカ大陸そばあたりの島にたどり着く、そこをインドと考えた連中により、そこに住む先住民はインディアン(インド人)とよばれるようになる、インディアンジュエリーのインディアンはそこから来てる。ネイティブアメリカンによる銀細工の歴史は意外に短い、
北米の”インディアン”と呼ばれる人々は西洋人がくるまでほとんど金属というものを知らなかった、1850年頃メキシコ人の職人が先住民に銀細工の技術を伝えた、最初は白人から手に入れた銀貨やメダルなどをうち伸ばして使用していたが、まもなくニッケルと亜鉛と銅の合金(ジャーマンシルバー)の板を用いる様になる。
アリゾナ州にはナバホ、ホピが住んでいる(ナバホはユタ州とコロラド州にも居留地が広がる)、ニューメキシコにはズニとサントドミンゴ族がおり、こえっら4部族がインディアンジュエリーの主な作り手となっている。さまざまな部族が技術を学んだが、定着したのはナバホ族、とプエブロ族などである。 日本で若者に人気のあるトルコ石のジュエリーといえばインディアンジュエリーをさすことが多いのではないだろうか。

街のジュエリーやサンや本での紹介の写真などを見ていると、トルコ石を大ぶりにセットするナバホジュエリーやトルコ石や様々な石を細かくセットするズニジュエリーよりホピ族のジュエリーがはばを利かせているように思う、シンプルながら奥が深いしね、で!どうすれば本物を購入することができるかということなのだけども、ナバホ族でも同じだが、安いものは大体偽物だということだと考えたほうがいいだろう、 トルコ石の鑑定にいたっては素人では不可能なので、信用の置けるショップで購入する。本物と偽者の値段の差は大体3〜4倍ぐらいあるということぐらいは頭に入れておこう。

ナバホ族ジュエリー

銀細工を最初に始めたのはナバホ族だと言われている、ヨーロッパの技術を学んだメキシコ人によりその技術はナバホを通し他部族へと広まった、ズニなどのデザインの様にあまり細かいところにこだわりを持たずに、大ぶりのトルコ石やサンゴなどを大胆に、どっしりとセットして、タガネによる模様で飾りをつけるのもナバホ族ジュエリーの特徴の一つでもある、
ホピ族ジュエリー

アメリカ最古の住民と言われているホピ族、今でもアメリカインディアン最大の部族の居留地の中心に部にメサと言う台地に住む。1940年頃から、2枚の銀盤を用い1枚に美しいデザインをカッティングしもう1枚を張り合わせて、奥行きのある表現を得意とする(オーバーレイと呼ばれる)、伝統的な壁画などのデザインが多く見られる、トルコ石などはあまり使わないのもホピ族の特徴である。
ズニ族ジュエリー

アメリカ原住民、アナサジの流れをくむ農耕民族ズニ、トルコ石をはじめ様々な石をセットしたジュエリーを作り始める。トル小石以外では珊瑚、黒曜石、貝、などを細かくカットし精巧にはめ込んだ[インレイ]と言う技法で絵画的なデザインを作り上げる。ナバホなどと比べて繊細である、ナバホ族ジュエリーを銀細工とするとズニ族ジュエリーは石細工と言ってもいいと思う。

サントドミンゴ族ジュエリー

リオグランデ川沿いに暮らす定住農耕民族であるサントドミンゴ、銀細工に関してはズニ族や、ナバホ族より遅く1890年過ぎ頃アメリカ人から伝えられたという、トルコ石、黒だま石(ジェット)サンゴ、貝、などの素材を丸型やひし形などさまざまな形に加工し穴をあけ、つなぎ合わせ、仕上げたネックレスやブレスレットなどがよく知られている、そのネックレスは他部族の儀式などにも欠かせないものである。