ワックスとシルバーの置き換え。シルバーアクセサリーの作り方講座!!

[  WAXの原型をシルバーと置き換える ]

WAX鋳造の1でハードワックスを使って作成したシルバーリングの原型になる型をシルバーに置き換えます、シルバーアクセサリーは大体がこの技法で製造されます。このやり方は鋳造とか単に”ふく”などといったりします、圧迫ガマなど色々な方法があるのですが、ここでは一番ポピュラーな遠心鋳造機を使ったシルバーアクセサリー製作の方法を見てみます、この指輪はインディアンジュエリーの雰囲気を十分に表現したリングで使い込むうちに少々傷つけたりするとなおさらいい雰囲気になってくる、こんなデザインをワックスでガンガン作ってみようね。。

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シルバーアクセサリー制作の道具

基本の道具

左上がアルコールランプ、筒みたいなものがフリスコ、黒いゴム製の円錐台、そして一番手前が歯医者さんも使うスパチュラ、このほかに埋没剤が必要ですが詳しくは、”WAXのB”のときに説明します。
シルバーリングヘゆみちを

シルバーリングに湯道をつける

湯道とは溶けたシルバー通る道のことです、、何本ぐらい使うかは経験でわかるようになってきますが、最初は失敗しないように多めに付けておいたほうがよいかも、
円錐台、固定。手作りアクセサリー制作

円錐台に固定

ここでは湯道を2本しかつけていませんが、あと一本ぐらいつけたほうが良いかもしれませんね、湯道を円錐台に固定するときは下のほうの部分は少し太めにするほうがよいと思う。
活性剤を使う。手作りアクセサリー制作

表面活性剤

素材がワックス、つまりロウなので埋没剤に含む水との愛称がよくないのです、それで活性剤で水との愛称をよくします、石鹸水を使う人もいますが、彫金材料店で手に入る物のほうが断然使いやすい、
ワックス技法:埋没

埋没(1)

埋没剤の中にはかなりの気泡ができそれがワックス原型に付着すると、当然ながら仕上がり(シルバーの表面に)に気泡の形のシルバーの塊がつきます、それを防ぐため原型の表面に埋没剤をはけなどで塗っておきます、
ワックス技法:埋没2

埋没(2)

この写真を見ると、一枚目の説明写真のツールの使用方法がわかるでしょ、理想的なのはフリスコと円錐台の径が同じだとあとで流し込む埋没剤がもれなくて良いのです。
ロストワックス技法

埋没(3)

埋没剤となる石膏をねっているところなのだが、少し大事なことは成るべく気泡が入らないために(作らないために)スプーンなどの背で少し器に押し付けるようにする、あまりゆっくりやると固まり始める!
ロストワックス技法

埋没(4)

この過程は手早くやること、この場合も同じく気泡をシルバー表面につかないように慎重に流し込む、
気泡を取り除く

埋没(5)

気泡にこだわります、この時点で斜めにしたり、軽く振動を与えたりして、中に入っている気泡をなるべくフリスコのの中から追放してしまいましょ。
焼成、シルバーアクセサリー作り方。

焼成(1)

今回はフリスコサイズが小さいので、それに合った炉を使います、(大きな炉は焼成が終わったあと冷えるのにすごく時間がかかるので、2〜3種類の炉を使い分けるとすごく便利です)
焼成。ロストワックス技法

焼成(2)

最初はゆっくり時間をかけて温度を上げてゆきます、最初から高い温度で焼き始めると石膏とワックス原型の表面が荒れてしまうのですね。
ロストワックス技法焼成

焼成(3)

750度ぐらいまであげていきます、それで何時間ぐらい焼くのですかなど質問を受けるのですが、この写真のようにフリスコが透けて見えるぐらいになると中心部までよく焼けているのです。
ロストワックス技法

遠心鋳造(1)

これが有名な(?)ま、一番ポピュラーな鋳造機で”遠心鋳造機”といいます、遠心力で溶かしたシルバーを空洞になっているフリスコの中に強引に流し込んでいくわけです。
ロストワックス技法

遠心鋳造(2)

坩堝のなかに必要量の銀を入れてバーナーで溶かしていきます、十分にシルバーが溶けていないとフリスコの中に流れないし、あまり火をかけすぎるとシルバーが硫化化してしまいます、
遠心鋳造:ロストワックス技法

遠心鋳造(3)

シルバーが程よく溶けた瞬間を狙って遠心鋳造機を回転させます、経験によるとあまり強く回すと力がかかりすぎて、埋没剤がうまく固まってなかったときなどシルバーに負けてしまいうまくふけないような気がしますが。
シルバーに置き換える

冷却

ふき終わったら、少し冷まし水で急冷します、そのことで埋没剤の凝固がとかれてぼろぼろになり、まちに待ったシルバーの原型のが姿をあらわします、
吹き上がり。シルバーアクセサリーの作り方

吹きあがり

吹きあがりはシルバーが大体酸化しているので黒っぽいのです、インディアンジュエリーならこれでいい感じ、でもシルバーアクセにするには少し仕上げましょ。
ロストワックス技法

出来あがり

最終的には、磨きなどをかけてこのように仕上がります、ロストワックスはすごく彫金のテクニックとしては簡単で面白いので、みんなぜひ型作りだけでも挑戦してみてください。(彫金店に行けばワックスの原型はふいてもらえます)
作り方の流れが分かったでしょ、細かい説明はWAX(3)である程度しますのでそちらを、ワックスの種類はWAX(1)でも少し触れましたが、もっといろいろな種類があると思います、自分の性格(?)などに合ったワックスを見つけてみて削ったりこねたりしながらどんどん新しいシルバーアクセサリーをを生み出していこうね!  ユキ