[ WAXで原型を作る ]
シルバーアクセサリーと一口で言っても、全ての過程を(トルコ石)なども手作業で、手作りで完成させるジュエリー、そしてと同じぐらい手間のかかるロストワックスがあります、ロストワックスでは一般的なシルバーアクセサリーの制作技法に”彫刻”の雰囲気とテクニックが加わります。 ロストワックスでまず第一に大事なことは、ロウでその原型になる型を自由に表現できるということです、今からワックスをはじめようとしている人はこの段階でしっかりと形を製作できることが必要です、その型を元に最終的にゴム型を作り比較的簡単にアクセサリーを作ることもできるのです。
WAXの種類
ワックスにはいろいろある、指輪用のものや板状のもの、線状のものなど、用途によって使い分ける、今回は指輪用のハードワックスをシルバーに!
カットをします
シルバーリングのサイズを考えてカットするのですが、糸鋸の刃はハードワックス用でないときれないので注意しよう、
製作道具
リュウターとヤスリ、大事な道具としてはスパチュラ(右上)というへら。ヤスリはワックス用のものでないと削ることは出来ません、彫金材料店で手に入れる。
あたりはしっかりつける
ワックスの場合は製図はじかに書きこんでいきます、なれないうちは上面、側面、下面、の図が一致しなかったりするのですが、練習を積み重ねて。
形成(1)
キャスト用の荒いヤスリから細かいヤスリそしてスパチュラで仕上げていきます。キャスト用ヤスリこの位荒くないと目が詰まってしまう。
形成(2)
上下などの曲がりを修正したりするには常に心棒に通して注意深く仕事をしていかないとアクセサリーの中心がずれたりする。
形成(3)
スパチュラは先の形状を自分のやりやすい形に削り出して、何本か目的に合わせて使うようにすると効率がぐんと上がるんだ、
形成(4)
最後はペーパー鑢で仕上げることにしている、シルバーに置き換えてから表面を磨いても同じことだが、仕上がりに気を使う癖をつけておくことも大事なのです。
出来あがり
この位に仕上がればいいとします。いい感じのアクセサリーになってくれるでしょう。なれてくると数時間で出来るようになります。
出来あがり
ワックスの原型からゴム型をとってシルバーに置き換える作業で、シルバーの出来上がりは原型より一割ほど小さくなる。
パラフィンワックス(1)
ソフトなワックスでお湯で温めたり手のぬくもりを利用したりして自由な形を作ることが出来ます。
パラフィンワックス(2)
きり抜いたワックスに羽のきり込みなどを入れたりしてなんとなくイーグルリングが出来てしまった。シルバーで仕上げるのだがいろいろ試してみると面白い。
ワイヤーワックス(1)
これはワイヤーワックスと普通呼ばれている。グニャグニャ遊んでいるうちになんとなくアクセサリー生まれてくるというシナモノ、
ワイヤーワックス(2)
とてもデザインとはいえない仕上がりであるが、皆さんまねをしないようにという警鐘でもある。
蜜蝋
シルバーアクセサリーの表情を独特なオリジナルで作成できます、ただ自分でパラフィンなどを混ぜて作らねばらないなど手間の問題が、
蜜蝋(2)
蜜蝋を使う目的はその偶然に出来る縞模様にあります。 この写真のように温風で暖めながら何度も何度も伸ばしたり束ねたりするのです。
蜜蝋(3)
シルバーに置き換わる事を頭にいれ、長さや大きさなどを計算してお気に入りのところで切断します。
蜜蝋(4)
きれいな線模様が出来て来ました、これでもかなり力と時間がかかっているのでが、何度も繰り返せばもっと細かい線にも出来るのだ。
蜜蝋(5)
蜜蝋は冷えると硬くなるので形成過程にあまり時間をかけてはいけない、それにあまりこの時点で手でいじくりまわしてもシャープな線がつぶれてしまう。
蜜蝋(6)
ウーム好き嫌いのもんだいなのでなんとも言えませんが、ウームまあこんな具合のものを作るとき蜜蝋は使うのです。ウーム。
ワックスの技法というのはとても簡単なのでシルバーアクセサリーの 入門として誰でもすぐ始めることが出来ます、(インディアンジュエリーなどではあまり縁がありませんが)、このページで紹介しているシルバーアクセサリーのデザインはこれが一点ものの作品というわけではなく、これを元にゴム型や、鋳造を経て1つの工程を説明していこうという目的でこのページを作ってみました、当然WAX2、WAX3、と続いていきます、誰でもこのページを見て、で!これをシルバーに変えるのは?という疑問にはWAX2、で紹介します、また、蜜蝋に関しては、メイキングプロセスで蜜蝋だけのページを作る予定です。 |